積立投資の特徴7:積立投資は早く始めた方がいい

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今回は、積立投資を始めるタイミングについて解説します。

次のグラフは、シーソーの関係でも利用した架空の商品の値動きです。

これらの商品に毎年1万円ずつ積立投資をします。

20年間なので、合計20万円の積立投資になります。

積立投資の結果(投資の成績)の推移が、次のグラフです。

投資の成績のブレ幅が、序盤は小さく、終盤に向かって徐々に大きくなっているのがわかります。

なぜ、こうなるのでしょうか?

理由は「量」です。

序盤はまだ買い込んだ「量」の合計が少ないです。

投資の成績は、「量」と「価格」の掛け算で決まります。

仮に「価格」が大きく変動しても、「量」が少なければ投資の成績に与える影響は限定的なのです。

(一方、終盤になり「量」の合計が増えてくると、価格が動くと投資の成績の変動幅も大きくなります。その点については、別の記事で説明します。)

つまり、一括投資と異なり、積立投資を始めるタイミングは重要ではないのです。

一括投資は、最初に「量」を買い込むので始めるタイミングが重要です。

しかし、積立投資は「量」を分割して購入するため、スタートのタイミングを気にする必要はないのです。

積立投資を始めるなら早く始めればいい

さらに言えば、積立投資をすると決めたら「早く始めた方が良い」です。

理由は、早く始めた方が「量」を買い込むことが出来るからです。

同じ商品に1万円ずつ積立投資をする場合、今月始めた人は、先月始めた人に「合計量」で追いつく事は出来ません。

(先月始めた人に追いつくには、投資金額を増やすか投資期間を長くするしかないです。)

積立投資の成績を決める2つの要素は、「価格」と「量」です。

「価格」は、将来確実に上がっているかどうかは不明です。

一方、買った「量」は確実に貯まります。

積立投資で大切なのは、なるべく早く始めて長く続けて「量」を買い込むことです。

「下がった所まで待って、そこでまとめて投資すればいいのでは?」という質問も頂きます。もし下がったタイミングが解り、そのタイミングでまとまった資金を投資できるなら、その方が良い結果を得られます。しかし、私も含めて多くの人は相場の下落タイミングを予測できません。それゆえ、なるべく早くスタートして着実に量を積み上げることをオススメしています。

10年間の場合、スタートのタイミングは120回のうちの1回に過ぎない

別の視点で、積立投資のスタートのタイミングについて考えてみましょう。

10年間の「積立投資」をする場合、投資のタイミングは120回きます。

1回目を買ったら、翌月2回目、翌々月3回目と毎月決まった金額ずつ購入していきます。

10年間の「積立投資」なら、それが120回来るのです。

つまり、初回は120回購入するタイミングのうちの1回でしかないのです。

「積立投資」の場合、同じ金額ずつ投資していくので、初回が特別重要という訳ではないのです。

お金を増やす2つの選択肢

一般の人がお金を増やすには、2つの方法があります。

「金利」で増やす方法と、「量」で増やす方法です。

あなたはどちらで増やしますか?

日本では「金利」で増やせる時代は終わりました。

欧米の人達と同様に、「量」で増やすなら、積立投資を早く始めた方がいいのです。

積立投資なら、仮にスタートして値下がりしても、気にする必要はありません。

なぜなら、「量」を買い込むチャンスになるからです。

資産づくりで大切な事は、短期的ではなく、中長期的な視点で考える事です。

将来のために、預金ではなく「量」を増やそうと思うなら、積立投資を早く始めましょう!

積立投資を始めるとき、商品についてこだわりすぎなくても大丈夫です。理由は、途中で商品や資産配分の変更などの見直しはいくらでも可能だからです。積立投資を始めて、数ヶ月〜1年ほどたてば経験もある分理解もより深まります。その時に改めて商品などについて考えて、必要に応じて変更してもいいでしょう。20年間・30年間・40年間と中長期の資産形成を考えるとき、積立投資は最初の数年間が与える影響は限定的です。完璧を求めて行動しないより、ある程度重要なポイントやリスクが把握できたら、実践してみましょう

これまで積立投資のスタートのタイミングは過大評価されていた

これまで、「積立投資」を始めるタイミングのリスクは過大評価されてきました。

積立投資を始めるタイミングは、投資の成績にほとんど影響を与えないので気にしないで良いのに、そのリスクについて全く説明されませんでした。

その結果、多くの人が「量」の視点を持たずに、一括投資と同様に「いつ始めるかが重要」と誤解をしています。

理由はこちらのページで解説した通り、これまで、金融機関・金融業界・有識者と呼ばれる人達は、積立投資を真剣に考えず、まともな説明をしてこなかったからです。

投資家が正しく理解・判断出来るように、平均買付単価の説明を撲滅して、投資の成績=量×価格で説明しましょう!

多くの人は積立投資を「誤解」しているから教えてあげよう!

まだほとんどの日本人は、積立投資の「量」の視点を持っていないので、「投資は最初に買う価格が重要」「投資は始めるタイミングが重要」と誤解をしています。

その誤解を解いてあげましょう。

確定拠出年金の導入企業イデコつみたてNISAをスタートする人も増えています。

あなたの周りのお友達・同僚・ご家族に、本当の積立投資の特徴を教えてあげましょう!

今後、日本人は自助努力による資産形成が必要になります。

しかし、積立投資をきちんと理解している人はまだほとんどいません。

積立投資の「量」の視点を周りの人に教えてあげて、積立投資に対する「誤解」を解いてあげましょう!