マーケットが上がっても投資家は儲かっていない①:ダルバーの調査

せっかく株式市場が上昇しても、利益を取り逃がす投資家が多いです。

理由は、投資した商品が値上がりした時に「含み益」を確定したがる投資家が多いからです。

1994年から20年以上にわたり、投資家の行動を分析している米国の調査会社ダルバーによる調査(2015年)を紹介します。

投資信託を持っていれば得られたリターンの半分程度しか投資家は得ていない

赤色がアメリカの株式市場の年率リターン青色がアメリカの株式系の投資信託保有者が得ている年率リターンの比較です。

例えば、2015年の1年間はアメリカの株式市場は1.38%上昇していたのに対して、アメリカの投資信託保有者(株式系)の平均リターンは-2.28%でした。

3年間であれば、米国株式市場が15.13%の上昇に対して、投資家が得たリターンは8.85%です。

10年間で見ると、米国株式市場は7.31%の上昇、投資家が得たリターンは4.23%

20年間では米国株式市場は8.19%の上昇、投資家が得たリターンは4.67%

30年間では米国株式市場は10.35%の上昇、投資家が得たリターンは3.66%です。

どの期間で見ても、アメリカの株式市場のリターンに比較して、アメリカの投資信託保有者(株式系)の平均リターンは、その4〜6割程度と低くなっています。

なぜ、投資家が得ているリターンは、市場のリターンより低くなってしまうのでしょう。

最大の理由は投資家が運用途中で「売買してしまうから」です。

投資家は損失回避の特性を持ちます。

それゆえ、値上がりして含み益が出てくると「利益を確定しておきたい」「含み益を減らしたくない」という心理が働き売却してしまいます。

一度売却したあと、株式市場が更に上昇したらどうでしょう?

自分が一度「そろそろ売っておこう」と考えて売却した時より高値になって買うのは勇気が入ります。

(それによって、高値づかみになる投資家も大勢います)

逆に、値下がりが続くと「これ以上下がったら損が拡大して怖いから売りたい・・・」という心理が働きます。

この様に、投資家は株式市場が上がっても下がっても売買したがります。

その結果、株式市場が堅調に上昇しても、利益を取り逃がす投資家が大勢いるのです。

マーケットや投資信託が良い成績を残しても、そのパフォーマンスを投資家が得ているわけではありません。

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保有していればそれなりのリターンが得られたはずなのに、無駄な売買を行い自らリターンを下げてしまう癖世界の投資家の共通の癖なのです。

積立投資を続ける為に大切な2つの事

積立投資を継続する為に大切なことが2つあります。

(1) 強制力を活用する

1つ目は「強制力」です。

安易に売却できない「仕組み」を使うことで、より継続しやすくなります。

投資信託は、購入も売却も数日で出来るので流動性が高いメリットがあります。

しかし、その流動性の高さは、感情に左右されやすい投資家が長期保有する際にデメリット(弱点)にもなり得るのです。

その弱点を補うために、確定拠出年金の様に途中で現金化がしづらい「強制力」のある「仕組み」を活用するのは有効な手段です。

実際、アメリカで投資信託を単体だけで積立投資する投資家はわずか6%程度しかいません。

大半は401kやIRAなどの非課税制度を活用し、その余剰を税金メリットのない投資信託で積立ています。

人間は、感情に左右されやすい生き物です。

積立投資を続ける間に、何十回も訪れる下落局面でも一気一憂しないで済むように、「強制力」のある「仕組み」を活用しましょう。

(2) 量の視点を持つ

2つ目は「量」の視点です。

「量」の視点があれば、下落時も安心出来ますし、「下落を量を買い込むチャンス」と前向きに捉えることが出来るので、相場下落時も積立投資を続けやすいくなります。

「強制力」を活用し、「量」の視点を持って一喜一憂せず、将来の目標に向けて積立投資を継続しましょう!

積立投資の「量」の視点を持ってない人が大勢いるから教えてあげよう!

ほとんどの日本人は、「量」の視点を持っていません。

金融業界が「平均買い付け単価」の説明ばかりしていて、「量」の説明をして来なかったからです。

それゆえ「下がったら損をする」と誤解しています。

今後、日本人は自助努力による資産形成が必要になります。

確定拠出年金の導入企業イデコつみたてNISAをスタートする人も増えています。

あなたの周りのお友達・同僚・ご家族が、相場下落時に安心して続けられる様に、積立投資の「量」の視点を教えてあげましょう!

【プロ向けメッセージ】「投資の成績=量×価格」で説明出来る人材を増やそう!

巷に定着している「平均買付単価」の説明では、「量」の視点を説明できません。

それでは、下落時のメリットや下落時に継続することの大切さを説明できません。

投資家に積立投資を継続してもらわないと、投資家の資産形成は達成出来ません。

積立投資の重要な特徴やリスクを何一つ説明出来ない「平均買付単価」の説明を撲滅して、「投資の成績=量×価格」で正しく積立投資を説明出来る人材を増やしましょう!

ドルコスト社会の実現に向けて、質と志の高いドルコストの伝道師を増やしましょう!